メイヨークリニックによると、米国では毎年約1,200万人の成人がうつ病に苦しんでいます。この精神疾患は経済的地位、人種、性別、年齢に関係なく、すべての人に等しく影響します。うつ病は時間とともに悪化しやすいため、早期治療が重要です。
症状
うつ病には様々な症状があります。人によっては数個だけであったり、多くの症状が現れたりします。代表的な症状は、無価値感や絶望感・悲しみ、睡眠障害(寝つきが悪い、または過眠)、イライラ、落ち着きのなさ、日常の活動や趣味への興味喪失、泣き出すこと、疲労感、理由がはっきりしない不快感、自殺念慮、社会的孤立、不安感などです。
診断と統計マニュアル(DSM)では、うつ病のタイプがいくつか定義されています。大うつ病障害(MDD)は、少なくとも2週間にわたり、1日中ほぼ続く重度の症状が見られます。持続性抑うつ障害(ジストミア)は、2年以上にわたって抑うつ気分が続きます。双極性障害は、躁状態と抑うつ状態を交互に繰り返します。産前うつ・産後うつは、妊娠中や出産後に発症します。季節性情動障害(SAD)は、秋や冬にうつ症状が顕在化します。
リスク要因
特定の要因がうつ病を引き起こすことがあります。メイヨークリニックによると、以下の場合はリスクが高まります:家族にうつ病や自殺歴がある、出産直後、薬物やアルコールの乱用、睡眠薬・経口避妊薬・高血圧薬などの長期使用、HIV・心疾患・癌などの重篤な病気、自己評価の低さといった性格特性、家族の死などのトラウマ的出来事。女性は男性の約2倍の頻度で診断されます。
助けを求めるタイミング
金銭的問題や愛する人の喪失、恋愛・仕事のトラブルなどで一時的に落ち込むことは普通です。しかし、これらの感情が長く続き、日常生活に支障をきたすようであれば、助けを求めるべきです。うつ病は『意志の力で乗り越えられる』ものではありません。
自殺念慮がある場合や、うつ状態が続く場合は、家族や友人、カウンセラー、精神的指導者など信頼できる人に相談してください。危機対応センターやホットラインも利用できます。
治療法
うつ病は他の疾患の症状であることもあります。双極性障害や季節性情動障害は、うつ病と似た症状を示すことがあります。最適な治療を受けるためには、精神保健の専門家による評価が必要です。
一般的な治療法は、抗うつ薬と認知行動療法(CBT)や心理療法です。多くの患者は併用で良好な反応を示します。症状の重さに応じて、他の治療法が検討されることもあります。
予後
うつ病は自殺の最大の原因ですが、助けを求めた人の多くは回復します。うつ病は半年から数年続くことがあり、改善後も医師やセラピストと定期的に連絡を取ることが重要です。再発防止のため、維持療法が必要になることもあります。
