シンバルタ(デュロキセチン)の主な副作用と稀な副作用

シンバルタ(デュロキセチン)は、セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)に分類される処方薬です。脳内のセロトニンとノルエピネフリンの分解を抑制し、濃度を高めることで、うつ病、全般性不安障害、糖尿病性神経障害、線維筋痛症の治療に用いられます。しかし、効果と同時にさまざまな副作用のリスクがあります。

消化器系

  • 吐き気、口渇、便秘、下痢、食欲不振、腹痛、嘔吐、消化不良、軟便など、約25%の患者で見られる。

神経系

  • 頭痛、倦怠感、不眠、めまい、眠気などが11〜16%の患者で報告されている。
  • まれに振戦、脱力感、四肢のしびれ、集中力低下、歯ぎしりが生じることがある。

生殖系・性機能

  • 性欲減退、勃起障害、射精障害、オーガズム困難、性的不快感などが約4%の患者で報告される。
  • 女性では膣乾燥やほてりなどの更年期様症状が現れることがある。

自殺リスク

  • 特に18歳未満の患者において、自殺念慮や自傷行為のリスクが増加する。約0.14%の若年患者が自殺に至ると報告されている。
  • 伴う症状として、不安、動揺、パニック発作、イライラ、敵意、攻撃性、衝動性、落ち着きのなさ、気分の変動がある。

肝臓への影響

  • 約1%の患者で肝酵素の上昇が見られ、重症例では黄疸や灰白色便を伴う肝機能障害になることがある。
  • 肝疾患、肝硬変、肝炎、アルコール依存歴のある人は特にリスクが高い。

起立性低血圧

  • まれに血圧が急激に低下し、失神や意識喪失、最悪の場合は死亡に至ることがある。
  • 高血圧治療薬と併用、または1日60mg以上のデュロキセチンを服用している患者でリスクが増大する。

セロトニン症候群

  • 極めて稀だが致命的な状態で、セロトニン濃度が危険レベルに達したときに発症する。
  • 興奮、幻覚、血圧上昇、体温上昇、協調運動障害、激しい嘔吐、筋硬直などが主な症状。

うつ病 - 関連記事