うつ病はいつ病として認識されたのか
定義
うつ病は、持続的な不幸感や悲嘆に関連する症状の集合です。睡眠・食欲の変化、絶望感、体重増減、泣きたくなること、身体の痛み、性欲低下などが主な症状です。
古代
医学的に診断が受け入れられるようになるのは20世紀までですが、聖書や古代ギリシアの文献にうつ病らしき記述があります。ヒポクラテスは「メランコリア(黒胆汁)」という名称を用い、悪霊や体液の不均衡が原因と考えていました。
17世紀から19世紀
文学や哲学でうつ病は言及され続け、黒胆汁説は17世紀まで続きました。その後、心身二元論が支配的となり、外部環境が心に病をもたらすと考えられました。19世紀には遺伝的な情緒的弱さと見なされることもありました。
20世紀
精神分析の創始者ジグムント・フロイトは、うつ病の原因は脳機能の障害であると主張し、二元論を覆しました。精神分析は対話を通じて心の問題を探る治療法で、罪悪感や葛藤もうつ病に関与するとしました。
現代
1950~60年代には「心の障害」か「外的刺激への反応」かの二分類が行われました。1970~80年代になると、症状そのものへの治療が重視され、抗うつ薬などの生物学的アプローチと精神分析的アプローチが併用されるようになりました。1980年には DSM‑III に正式にうつ病が収載され、診断基準が明確化されました。診断や治療の統一的なルールは未だ確立されておらず、メンタルヘルスは医学の中で謎が残ります。
