臨床的うつ病とは何か
米国では1700万人以上の成人がうつ病に苦しんでいます。うつ病はさまざまな生活ストレスがきっかけとなり、単なる「気分が落ち込む」以上の症状を伴います。症状は精神的、感情的、さらには身体的にも現れ、友人や家族が過敏さだと片付けてしまうとさらに悪化します。放置すれば深刻な健康問題や自殺に至ることもあります。
定義
臨床的うつ病は、米国精神医学会が定める『精神障害の診断と統計マニュアル 第4版(DSM‑IV‑TR)』で認められている気分障害です。診断には、2週間以上にわたり、以下の症状のうち少なくとも4つが持続している必要があります。うつ病は見過ごされがちで、さまざまな形で現れます。
主な症状
- 身体的症状:睡眠障害、食欲変化、エネルギー低下、胃痛など。
- 行動的症状:興味や活動の喪失、集中困難、衛生管理の低下など。
- 感情的症状:無価値感、理由のない泣き出し、落ち着きのなさ、自殺念慮など。
うつ病のタイプ
臨床的うつ病には主に3つの形があります。
- 大うつ病エピソード:仕事・学業・社交など日常生活に支障をきたす症状が数週間から数か月続く。
- ジストミア(持続性抑うつ障害):大うつ病ほど重くはないが、2年以上続く慢性的な抑うつ状態。
- 双極性障害に伴ううつ:躁状態と抑うつ状態が交互に現れる。
生活要因
うつ病は突然に始まることもあれば、徐々に進行することもあります。結婚などのポジティブな出来事でもストレスが増大すれば発症リスクが高まります。アルコールや薬物の使用はうつ病のリスクをさらに高め、依存と抑うつが相互に悪循環を起こすことがあります。
生物学的要因
うつ病は脳内の神経伝達物質のバランス異常が関与すると考えられています。特にセロトニン、ノルエピネフリン、ドーパミンのレベルや相互作用がリムビック系で影響を与えます。遺伝的素因が示唆されるものの、家族歴がなくても発症するケースは多いです。
治療せずに放置した場合
治療が行われないと、仕事を失い、健康が悪化し、人間関係が崩壊します。絶望感や無価値感が増大し、自殺念慮が高まるため、早期の診断と適切な治療が不可欠です。
