メトホルミン(グルコファージ)使用時の注意点

メトホルミン(商品名:グルコファージ)は、糖尿病治療に広く用いられる薬剤です。血糖管理だけでなく、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療にも処方されます。比較的安全性は高いものの、患者が把握しておくべき副作用や禁忌があります。

乳酸アシドーシス

メトホルミンは稀に乳酸アシドーシスを引き起こすことがあります。血液のpHが過度に酸性になると、細胞の機能が障害されます。主な症状は、倦怠感、筋肉痛、呼吸困難、腹痛、手足の青紫、めまい、不整脈、体重減少などです。腎機能障害、肝機能障害、心不全などのリスク因子がある場合は特に注意が必要です。

アルコール摂取

アルコールは乳酸アシドーシスのリスクを高めます。大量飲酒はもちろん、たまにのビンジ飲酒でも同様に危険です。そのため、メトホルミン服用中は飲酒を控えるか、完全に中止することが推奨されます。

造影剤使用時

造影剤(CTや血管造影などで使用される染料)を使用する検査や手術の前には、メトホルミンの服用を中止する必要があります。造影剤は腎臓に負担をかけ、腎機能が低下するとメトホルミンの排泄が遅れ、乳酸アシドーシスを招く恐れがあります。検査前には必ず医師に相談してください。

妊娠中の使用

メトホルミンは妊娠カテゴリーBに分類されます。ヒトでの安全性は確立されていませんが、動物実験では胎児への有害性は示されていません。妊娠糖尿病の管理にはインスリンが第一選択とされていますが、不妊治療などで使用された場合、妊娠中も継続できるケースがあります。必ず担当医に使用可否を確認してください。

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