日光と糖尿病:ビタミンDがもたらす予防効果

最近の研究は、糖尿病(心血管疾患や神経障害を伴う慢性疾患)の予防に、十分な日光浴が有効であることを示しています。日光に当たることで体内で生成されるビタミンDが、糖尿病のリスクを低減させると考えられています。

研究結果

  • ロヨラ大学マルセラ・ニエホフ看護学部の研究者らが『Diabetes Educator』に掲載したレビュー記事によれば、ビタミンDは糖尿病の発症を防止または遅延させ、合併症のリスクも低減できる可能性があります。このレビューは1型・2型糖尿病の両方の研究を対象としています。

  • カリフォルニア大学サンディエゴ校医学部のCedric F. Garland博士らの研究では、地域ごとの日照量と1型糖尿病の発症率に相関があることが示されました。

地理的影響

  • Garland博士らが2008年6月5日にオンライン版『Diabetologia』で報告した調査では、赤道付近やその近くに住む人々の1型糖尿病罹患率が低く、緯度が高く日照が少ない地域では罹患率が高いことが明らかになりました。研究者は、赤道近くの医療費が低いために報告が過小評価されている可能性も考慮しています。

推奨事項

  • Garland博士は、子どもに対してビタミンD3を1日あたり1,000 IU摂取し、正午前後に5〜10分程度の日光浴を推奨しています。1歳未満の乳児は医師と相談せずに400 IUを超える摂取は避けるべきです。また、晴天時や夏季には1,000〜2,000 IUの範囲での摂取が推奨されます。血中25(OH)ビタミンD濃度は30〜60 ng/mLが理想とされています。

考慮すべき点

  • 米国食品栄養委員会(FNB)の現在のビタミンDのRDAは、13歳未満の子どもで200 IUです。ただしこの基準は1997年に設定されたもので、2010年9月に改訂が予定されています。研究者は成人の上限摂取量を2,000 IUから10,000 IUに、子どものRDAを200 IUから400 IUに引き上げることを提案しています。日光浴については、週2回以上、午前10時から午後3時の間に顔・腕・脚・背中を日焼け止めなしで5〜30分浴びると十分なビタミンDが合成されるとされています。

対策

  • 日光に当たる際は、年齢に関わらず帽子や濃色のサングラスを着用するとよいでしょう。ビタミンD欠乏や適切な摂取方法について不安がある場合は、医師や小児科医に相談することをおすすめします。

追加情報

  • 米国糖尿病協会(American Association of Diabetes)は、ビタミンD欠乏が確認されていない糖尿病患者に対して、サプリメントの摂取を推奨していません(2010年1月25日『Diabetes Monitor』記事)。

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