血糖値と砂糖の基準
血糖(血中グルコース)と血糖値(食事由来の糖分)はしばしば同義語として用いられますが、実際には血中に常に存在するグルコースの濃度と、炭水化物摂取後に上昇する糖分の測定値とで意味が異なります。本稿ではそれぞれの概念と、測定基準、糖尿病管理に関するポイントを解説します。
血糖とヘモグロビン
グルコースは単糖で、炭水化物の重要な構成要素です。体の機能維持に欠かせません。血糖は血中に存在する糖の濃度を指し、グルコースはヘモグロビンと結合します。ヘモグロビンは鉄を含むタンパク質で、酸素を全身へ運搬します。
ヘモグロビンA1c検査
ヘモグロビンA1c(HbA1c)検査は、過去2〜3か月間の平均血糖値を測定します。医療機関や自宅の専用キットで実施できます。
標準測定値
米国では空腹時血糖の正常範囲は70〜100 mg/dL、食後2時間は140 mg/dL未満とされています。カナダでは空腹時4〜7 mmol/L、食後2時間は7.8 mmol/L未満が基準です。血中の総グルコース量は約3〜7 gが目安です。
高血糖と低血糖
糖尿病患者は炭水化物の摂取量を管理する必要があります。過剰な摂取は血糖を急上昇させ、低血糖は意識障害や昏睡、最悪の場合死に至ります。高血糖はアルコール酔いに似た状態で、時間と治療で低下させられますが、低血糖は緊急対応が必要です。
健康的な糖尿病患者の糖分目安
医師が推奨する1日の総糖質量は約300 gですが、個々の患者に合わせて調整が必要です。中には1日120 gで十分な人もいれば、180〜200 gが適切な人もいます。インスリン投与量と食事内容を患者と医師が共に検討し、最適なバランスを見つけることが重要です。
