小児糖尿病の主な症状と早期発見のポイント
糖尿病は膵臓がインスリンを十分に産生できなくなる疾患です。ジュヴェナイル・ダイアビーティス・リサーチ・ファンデーション(JDRF)によると、毎年約1万5千人の子どもが糖尿病と診断されています。症状は数週間で急速に現れることが多く、保護者が正しく認識することが早期診断・管理につながります。
1. 喉の渇きと頻尿
血中の糖が上昇すると、体は余分な糖を排出しようとして組織から水分を引き出します。その結果、子どもは強い渇きを感じ、1時間に何度も飲み物を欲しがります。水分摂取が増えると尿量も増え、トイレに行く回数が頻繁になります。
2. 異常な空腹感
インスリンが不足すると、血糖を細胞に取り込めずエネルギーが不足します。そのため、子どもは極度の空腹感に襲われ、1時間に何度も食べたがります。食事やおやつに執着する様子が見られます。
3. 体重減少
食べる量が増えても、体は糖をエネルギーとして利用できないため、体重が減少します。メイヨークリニックは、説明のつかない体重減少が糖尿病の最初のサインであることが多いと指摘しています。減少は緩やかに起こることもあれば、急激に起こることもあります。
4. 疲労感・活力低下
インスリン不足でエネルギー供給が不十分になると、子どもはすぐに疲れやすくなります。遊びへの意欲が減り、しばしば眠たくなります。通常の幼児期の眠気とは異なり、エネルギーが著しく低下している点が特徴です。
5. 甘い匂いの口臭(フルーティーな臭い)
未診断の糖尿病児は、呼吸に甘くフルーティーな匂いが現れることがあります。JDRFは、この口臭がケトン体の増加によるもので、糖尿病の重要な手がかりとしています。
6. カンジダ(酵母)感染
糖尿病の子どもは酵母感染が起こりやすく、特に女児では外陰部の酵母感染が初期症状になることがあります。また、乳児では重度のカンジダ性皮膚炎やおむつかぶれが頻発します。これらの症状は、注意深い保護者や医師がすぐに察知できるサインです。
