上行結腸の前癌性ポリープの治療法は?

大腸ポリープ

大腸ポリープは大腸(結腸・直腸)の粘膜にできる異常な増殖です。良性のものでも前癌性や悪性になる可能性があるため、医師は組織検査でがんの有無を確認します。ポリープは上行結腸を含む大腸のどこにでも発生し、定期検診で見つかることが多いです。症状としては、出血(トイレットペーパーや下着に血が付く)、血便、下痢や便秘、黒色便などがありますが、多くの人は無症状です。

大腸内視鏡検査(コロノスコピー)

医師は大腸内視鏡を肛門から挿入し、全結腸を観察しながらポリープを発見・切除します。内視鏡の先端には小型カメラがあり、リアルタイムで映像を確認できます。ポリープはスネアと呼ばれる輪状の器具で摘出し、電気凝固や熱で止血します。内視鏡検査はポリープの早期除去に最も効果的な方法です。

手術(腹腔鏡下切除)

内視鏡で除去できない大きなポリープや、がんの疑いがある場合は腹腔鏡手術が行われます。腹壁に数か所小さな切開を入れ、カメラと専用器具でポリープを含む結腸部分を切除し、腸管を縫合します。腹腔鏡手術で切除されたポリープは再発しませんが、他の部位に新たなポリープができる可能性は残ります。

結腸切除術(全結腸切除)

家族性腺腫性ポリポーシス(FAP)などの遺伝性疾患で多数のポリープができる場合、結腸と直腸を全て切除する手術が必要になることがあります。手術後は小腸の一部を利用して「イルオックポーチ」を作り、肛門に接続します。術後は1日数回の排泄が必要で、水分の多い便が出ますが、がんリスクは大幅に低減します。

リスク要因

50歳以上の人、過去にポリープや大腸がんの既往がある人、家族に大腸がん・ポリープの病歴がある人はリスクが高くなります。喫煙、過度の飲酒、脂肪分の多い食事、肥満、運動不足もリスクを上げる要因です。定期的な大腸内視鏡検査と生活習慣の改善が予防につながります。

消化器の健康 - 関連記事