肛門裂傷の自然治癒とケア方法

肛門管にできる小さな裂傷は「肛門裂傷(肛門亀裂)」と呼ばれます。主に乳児に見られますが、硬い便が通過することで、肛門管の粘膜が伸びて裂けることもあります。通常は自然に治癒しますが、適切な清潔とケアが回復を助けます。

清拭(クレンジング)

刺激の強い拭き取りは組織をさらに傷つける恐れがあるため、やさしく洗浄します。スポンジで洗うように、ぬるま湯を流しながら軽く洗い、こすらないようにしましょう。坐浴(シッツバス)は肛門裂傷の治癒に有効です。清潔な浴槽に6〜8インチ(約15〜20cm)の温水を張り、足を水につけずに骨盤部を15〜20分間浸します。市販のシッツバス用バケツや大きめの洗面器でも代用できます。

ワセリンの使用

ワセリンは裂傷部位の皮膚を潤滑・保湿し、さらなるひび割れを防ぎます。また、排便時の摩擦を減らすことで、便がスムーズに通過します。患部に1日2〜3回、特に排便前に軽く塗布してください。

食事の改善

食物繊維が豊富な食品や新鮮な果物・野菜を積極的に摂取すると、便が柔らかくなり通過が楽になります。日常的にこれらを増やし、1日あたり少なくとも2リットルの水分を摂取して、腸内環境と便通を整えましょう。

裂傷予防

肛門部を清潔かつ乾燥させることが予防の基本です。刺激やかきむしりは避け、綿やティッシュではなく、ウェットティッシュや専用の拭き取り用品を使用して清潔に保ちます。これにより細菌の繁殖を抑え、万が一裂傷ができても炎症が悪化しにくくなります。

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