軽度の胃痛の治療法は?
軽度の胃痛には数十種類の原因があり、根本的な原因を特定することが治療の第一歩です。米国国立衛生研究所が示す腹痛の原因は、比較的簡単に治せる一般的な疾患から、直ちに医療介入が必要な命に関わる重篤な状態まで幅広く含まれます。以下では、軽度から中等度の胃痛に最も多く見られる診断例とその対処法を紹介します。
潰瘍(胃潰瘍・十二指腸潰瘍)
潰瘍は胃や十二指腸の粘膜にできる病変で、軽い痛みから激しい痛みまで様々です。治療は「抗生物質+酸抑制」の二本柱で行われます。抗生物質でヘリコバクター・ピロリなどの感染を除去し、プロトンポンプ阻害薬(PPI)や制酸剤で胃酸を減らすことで潰瘍の治癒と疼痛緩和が期待できます。
逆流性食道炎(GERD)
胃酸が食道へ逆流することで胸焼けや喉の違和感が生じます。治療は食事の見直し、処方薬、必要に応じて手術が選択肢です。酸性度の高い食品、辛いもの、ガスを多く発生させる食材は避け、OTCの制酸剤や処方のPPIを使用すれば、症例の80~90%で症状が改善します。
胃腸炎(ウイルス性胃腸炎)
ウイルス性胃腸炎は胃と腸のウイルス感染で、腹痛、嘔吐、下痢を伴います。抗生物質は効かないため、主な対処は脱水予防と十分な休養です。アルコール、カフェイン、乳製品、脂肪分の多い食事は控え、必要に応じて市販の整腸剤や鎮痛剤を使用します。ただし、イブプロフェンやアスピリンは胃粘膜を刺激する恐れがあるため注意が必要です。
その他の可能性
盲腸炎、腸閉塞、腎結石、尿路感染症なども腹部痛の原因となります。自己診断に不安がある場合は速やかに医師の診察を受けましょう。症状が悪化すると重篤な疾患に発展する恐れがあります。
