酸逆流(逆流性食道炎)の外科的治療

酸逆流(逆流性食道炎)は、胃の酸性の胃液が食道へ逆流する状態です。胸やけ、嚥下困難、口腔内の酸による歯の侵食などの症状が現れます。軽度の場合は薬物療法で症状を緩和できますが、重度または慢性的な酸逆流は外科的治療が検討されます。

ラジオ波治療

ラジオ波治療は内視鏡を用いた低侵襲の手法で、外来で実施可能です。内視鏡からラジオ波エネルギーを照射し、食道下部括約筋と胃上部に熱を与えて組織を収縮させ、筋壁を厚くします。これにより圧力が上がり、胃酸の逆流を防止します。

腹腔鏡手術(ラパロスコピー)

腹腔鏡手術は最も一般的な外科的治療法の一つで、胸やけの軽減が期待できます。外科医は胃の上部を縫合し、食道下部を取り囲むように小さな開口部を作ります。この操作で食道と胃の弁が強化され、酸の逆流リスクが低減します。

開腹手術

開腹手術では、胃の上部(噴門部)を食道全体に巻き付けます。大きな切開が必要で、入院期間は通常10日程度です。胃の巻き付けにより食道下部括約筋に圧力がかかり、胃酸が食道へ戻るのを防ぎます。

内腔内視鏡手術

内腔内視鏡手術は、食道と胃の間にある括約筋を強化する手法です。小さなカメラ用の切開だけで手術が行われ、侵襲が最小限に抑えられます。手術時間は短く、術後の特別なケアは不要です。

合併症

外科的治療は根本原因を直接解決しない点や、嚥下障害、痛み、ガス膨満症候群などのリスクがあります。研究では約2%の患者に合併症が報告されており、主に胃の巻き付け部に関する問題が多いです。それでも、慢性酸逆流に苦しむ患者にとっては安全で有効な選択肢とされています。

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