子どもの消化器系トラブルと対処法
幼児はしばしば消化器系のトラブルを抱えます。多くは食事や簡単な治療で改善しますが、症状が重い場合は医師の診断が必要です。腹痛、嘔吐、下痢、便秘が見られるときは、ウイルスや食事の問題か、より深刻な疾患かを見極める初期判断が重要です。
腹痛の主な原因
- ガスがたまる
- 食べ過ぎ
- 炭酸飲料の過剰摂取
- 胃腸ウイルス(いわゆる「胃腸風邪」)
- 便秘
- 下痢
- ストレス(子どもの10%が影響)
重篤な原因としては、盲腸炎、異物の閉塞、食中毒、逆流性食道炎、食物アレルギー、クローン病などがあります。
下痢と便秘
便秘は食物繊維不足や水分不足が主因です。全粒穀物、シリアル、果物、野菜を増やす食事改善が有効です。また、トイレへの恐怖心や過度のトイレトレーニングも便秘を招くことがあります。
下痢はウイルス、細菌、過剰なジュース摂取が原因です。小児科医は「BRAT」食(バナナ、米、アップルソース、トースト)を推奨し、下痢が止まるまで続けます。乳製品は避け、授乳中の赤ちゃんは脱水を防ぐために授乳スケジュールを守りましょう。
膨満感・げっぷ・過剰なガス
過剰なガスや膨満感は、腸のウイルス感染、下痢、空気の飲み込み過多、乳糖不耐症などが原因です。げっぷは横隔膜の痙攣で、通常は問題ありません。古典的な対処法としては小さじ1杯の砂糖を舐めさせると効果的です。
異物や毒物の摂取
幼児は口に入れることで世界を探りますが、異物誤飲は窒息や腸内損傷を引き起こすことがあります。血便や嘔吐、胸痛、腹痛、呼吸困難などの症状が出たら緊急受診が必要です。特にコインは誤飲が多いので、小さな物は手の届かない場所に保管しましょう。毒性のある植物や花も同様に注意が必要です。
吐き気・嘔吐
嘔吐はウイルス性が最も多く、過食、乗り物酔い、頭部外傷、食中毒も原因になります。ウイルス性嘔吐は24〜48時間で自然に収まりますが、脱水に注意が必要です。嘔吐が止まったら、まずは湿った布や氷のかけらで少量の水分を補給し、徐々にティースプーン1杯の水や氷片へと増やします。8時間以上排尿がない、極度の無気力や混乱が見られる場合は直ちに医師に相談してください。
肛門裂傷・便の色や血液
肛門裂傷は便秘による肛門周囲の小さな裂け目で、血便の主な原因です。便通改善と温浴(重曹や食塩を加える)で症状が緩和します。便の色が変わるのは食事によるものが多く、カラフルなゼリーや果物、ジュースが影響します。
逆流性食道炎・クローン病などの重篤な疾患
症状が慢性化したり再発したりする場合は、医師の診察が必要です。逆流性食道炎やクローン病、グルテンや乳糖不耐症などの食物アレルギーが考えられます。これらは食事指導と薬物療法で管理します。
