虫垂炎の兆候と痛みの見分け方
虫垂とは
虫垂は大腸に付随する小さな袋状の器官で、指の先ほどの大きさです。現代医学では特に重要な機能はないとされていますが、先祖の消化に関与していた可能性があります。虫垂は腹部の右下側に位置し、この位置を把握しておくと、他の腹痛と区別しやすくなります。
虫垂の痛みと胃腸風邪(胃腸炎)の違い
腹部の痛みは胃腸風邪や食中毒でも起こりますが、虫垂炎特有の症状もあります。ガスが出にくくなる、腹部がはっきりと腫れる、圧迫した後に痛みが増す(リバウンド痛)などが挙げられます。痛む部位を押すと一時的に痛みが和らぎますが、手を離したときに痛みが強くなる場合は虫垂炎の可能性が高いです。
痛みの原因
虫垂炎は主に細菌感染が原因です。細菌が虫垂内に侵入すると免疫反応が活性化し、炎症と膿の蓄積が起こります。膿が増えると虫垂が腫れ、最終的に破裂すると生命に関わる合併症を引き起こす危険があります。
虫垂破裂の危険性
破裂は緊急手術が必要となる重大な状態です。虫垂が破裂すると、膿と細菌が腹腔内に広がり、腹膜炎を引き起こします。適切な治療が遅れると致命的になることがありますが、早期に診断・手術を受ければ破裂を防ぎ、回復が期待できます。
診断と治療
医師は腹部の触診や圧迫テストで炎症の有無を確認し、血液検査・尿検査・画像診断(超音波・CT)を併用して診断します。虫垂炎と判断された場合は、破裂を防ぐために速やかに虫垂切除術(腹腔鏡手術)が行われます。
