好酸球性胃腸炎とは?
概要
好酸球性胃腸炎(EGE、またはEG)は、子供から大人まで発症し得る稀な消化管疾患です。主な症状は腹痛・膨満感・吐き気・嘔吐・体重減少などの消化器症状で、少なくとも消化管の一部に好酸球が異常に浸潤していることが特徴です。原因は明確に特定されておらず、他臓器への好酸球浸潤は認められません。
特徴
好酸球性胃腸炎は慢性疾患で、症状は波状的に変動します。軽度の症状は経口ステロイドで管理できることが多いですが、急性増悪時は機能障害を伴い、ステロイド投与が必要になることがあります。好酸球の浸潤は不規則かつ散在的で、腸壁の関与範囲や部位により臨床像が変わります。
タイプ
好酸球性胃腸炎は主に以下の3タイプに分類されます。
- 粘膜型:嘔吐、腹痛、下痢、吸収不良、鉄欠乏性貧血、タンパク喪失性腸症などが見られます。
- 筋層型:好酸球が筋層に浸潤し、腸閉塞様の症状が現れます。
- 漿膜型:最も稀で、顕著な膨満感と血中好酸球増加が特徴です。
診断
診断は以下の手順で行います。
- 血液検査(CBC・好酸球数、IgE)
- 画像診断(超音波、CT)
- 内視鏡検査(胃カメラ、コロノスコピー)と組織生検
歴史・疫学
好酸球性胃腸炎は1937年にスウェーデンのカイジャーによって初めて報告され、現在までに約300例が文献に掲載されています。白人男性に多く見られますが、致命的な疾患ではありません。
治療・予防
治療の中心はコルチコステロイドの投与です。症状が重く腸閉塞を伴う場合は外科的介入が最終手段として検討されます。食事療法も重要で、特にグルテンや乳製品に対するアレルギーがある患者では除去食が有効です。
