直腸炎(プロクティティス)の診断方法

概要

直腸炎(プロクティティス)は、直腸(大腸の最後の15cm)の粘膜が炎症を起こす疾患です。固有層の炎症、粘膜細胞の脱落、好酸球性隠窩膿瘍、細動脈の浮腫などがみられます。進行すると虚血、出血、瘻孔、狭窄、潰瘍を引き起こすことがあります。

診断手順

  1. 主訴の確認
    血便や粘液便、緩い便の出現、強い排便欲求など、直腸炎の一般的な症状を聴取します。
  2. 感染性直腸炎の特徴チェック
    肛門のかゆみ、直腸痛、排便回避などがあるか確認します。クラミジア、単純ヘルペスウイルス(HSV)、淋菌などが原因となります。
  3. 直腸の視診・触診
    粘膜の紅潮、円形潰瘍を伴う水疱、無痛性硬結、鼠径部の圧痛リンパ節などを観察します。
  4. 一般血液検査
    貧血や出血の有無を評価するために全血球算定(CBC)を行い、電解質バランスは血清検査で確認します。
  5. 原因特定のための特殊検査
    CRP上昇は広範な炎症を示唆します。直腸スワブでクラミジアや淋菌、疱疹性水疱液のPCR検査でHSVを診断します。

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