食べ物や飲み物が食道から肺へ逆流しない仕組みは?
食道と肺を守る筋肉:下部食道括約筋(LES)
食べ物や飲み物が食道から肺へ逆流しないように働くのは、下部食道括約筋(LES)と呼ばれる円形の筋肉です。LES は食道の下部、胃とつながる部分を取り囲んでおり、閉じていると胃の内容物が食道へ戻るのを防ぎます。胃酸が食道粘膜を刺激し、逆流性食道炎(GERD)を引き起こすのを防止する重要な役割があります。
LES の開閉メカニズム
LES は胃内圧や食道内圧、食物や液体の有無、腹部の筋肉活動など複数の要因に応じて開閉します。飲み込むときは LES が緩み、食べ物や飲み物が通過できるようになります。飲み込みが終わると、再び LES が締まり食道を閉じ、逆流を防ぎます。
機能不全と対策
一部の人では LES の機能が低下し、胃内容物が食道に逆流しやすくなります。これが逆流性食道炎やその他の消化器症状の原因となります。治療法としては、薬物療法、生活習慣の改善(食事の量・時間、姿勢、体重管理など)、場合によっては手術が検討されます。
