逆スロープ(低周波)聴覚損失用補聴器のプログラミング方法

逆スロープ(低周波)聴覚損失用補聴器のプログラミング方法

「逆スロープ聴覚損失」は低周波域の聴力低下を指します。低周波の重度聴覚損失は稀で、全聴覚障害者約12,000人に1人しか該当しません(Neil Bauman, Center for Hearing Loss Help)。1990年代に高度なデジタルプログラマブル補聴器が登場するまで、これらの患者は増幅効果に満足できないことが多かったです。現在の技術は逆スロープ損失にも対応可能ですが、メーカーの初期設定ソフトは主に高周波域の増幅に焦点を当てています。そのため、逆スロープ損失の患者には手動での検証と調整が必須です。

必要なもの

  • デジタルプログラマブル補聴器
  • パソコン
  • メーカー提供のフィッティングソフトウェア
  • プログラミング用リボン/ピン
  • 実耳測定(REM)装置

手順

  1. メーカーのフィッティングソフトを起動し情報を入力

    パソコンでメーカーのフィッティングソフトを立ち上げ、補聴器、患者情報、聴力検査結果を入力します。自動入力機能がある場合でも、情報が正確か必ず確認してください。

  2. 補聴器をプログラミングデバイスに接続

    補聴器をプログラミング用デバイスに接続し、ソフトの指示に従ってデータを読み取ります。ワイヤレス機種の場合は、補聴器をパソコンの近くに置き、ソフトが自動的に接続できるようにします。

  3. 患者を同席させてプログラミング

    逆スロープ設定を行う際は、プログラミング中に患者さんをその場に置き、リアルタイムで確認できるようにします。

  4. 実耳測定(REM)でフィッティングを検証

    プローブチューブマイクロフォンを患者の耳に装着し、補聴器を装着した状態で測定を行います。まず純音でベースライン測定を取り、その後実声または録音声で測定します。大音量、平均音量、低音量の3パターンを測定してください。

  5. 測定結果に基づき増幅を調整

    実耳測定の結果を見ながら、低周波帯を上げ、高周波帯を下げるように増幅設定を変更します。調整ごとに再度REMを実施し、効果を確認します。

  6. 低周波音に関するカウンセリング

    患者は低音がエコーがかかる、重く感じるなどの印象を持つことがありますが、初期段階での主観だけで再調整しないよう注意してください。聴覚リハビリの目的、期待値、順応期間の必要性について十分に説明し、忍耐を促します。

  7. フォローアップの重要性を伝える

    診察後1〜2週間以内に再診の予約を入れ、問題があればすぐに連絡するよう患者に指示します。定期的なフォローアップが適切な適応に不可欠です。

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