目の追跡力を高めるエクササイズ

目の追跡の問題は視力とはほとんど関係がありません。追跡とは、目で情報を捉え脳で処理し、正しい意味を得ることです。文字や数字に目を固定できず、ページ上で追いかけられないと学習能力が低下します。学習の70%は目の追跡力に依存していると言われています。目の追跡は「固定(Fixation)」「サッカード(Saccade)」「追従(Pursuit)」の3つの要素に分けられますが、簡単なエクササイズで改善できます。

固定(Fixation)トラッキング

固定が苦手な子どもは、物に目を固定できず、ADHD(注意欠陥・多動性障害)と関連することがあります。次のエクササイズで確認・改善できます。

  • 赤と青の2本の鉛筆を約40cm離して子どもの前に置く。
  • 赤い鉛筆を1秒間見たら、すぐに青い鉛筆に切り替える。
  • 切り替える間隔を徐々に変えて、交互に視線を移す練習を繰り返す。

サッカード(Saccade)トラッキング

サッカードは目が瞬時に別の対象へ跳ぶ能力です。以下の「懐中電灯ゲーム」で鍛えられます。

  • 暗い部屋で床に横になるかベッドに座り、親子それぞれ懐中電灯を持つ。
  • 相手が光を当てた対象に、できるだけ早く自分の光で同じ対象を照らす。
  • 「リーダーに従う」ゲームでは、1人が壁や天井に光をゆっくり動かし、もう1人が同じ軌跡を追いかける。

追従(Pursuit)トラッキング

3つのスキルを同時に使う楽しいエクササイズです。

  • 天井からウィッフルボールや小さなプラスチックボールを吊るす。
  • 子どもにプラスチックバットでボールを打たせる。
  • 上手くなったら紙タオルロールのバットに変えて、ボールを追いかけながら打ち続けさせる。

焦点合わせ(Focus)練習

遠くの物と近くの物を素早く切り替える練習です。

  • 鼻先に人差し指を立て、指先に視線を固定する。
  • 腕を伸ばして指先を遠くへ移動し、遠距離でも指に焦点を合わせ続ける。
  • 指を鼻に戻すときも焦点を失わないようにし、これを20回繰り返す。

その他のゲーム

  • 「I Spy」ブックや紙で隠された物を探す練習。
  • 自宅で「I spy something green, blue and round」のようにヒントを出し、子どもに部屋の中から対象を探させる。
  • EyeCanLearn.com にはオンラインの目追跡ゲームが多数掲載されている。

目と視力障害 - 関連記事