心臓周囲に液体がたまる原因は?

心臓の周囲に過剰な液体がたまる状態は心膜液貯留と呼ばれます。心膜は心臓を覆う液体で満たされた嚢で、通常はごく少量の液体が存在しますが、余分な液体や血液がたまると心筋を圧迫し、息切れ、胸痛、咳、倦怠感、不整脈、発熱などの症状が現れます。原因が特定できることもありますが、原因不明の場合もあります。

心膜液貯留を引き起こす疾患

  • 炎症性疾患(例:関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、HIV/AIDS、特定の癌)やウイルス・細菌・真菌・寄生虫感染が液体貯留の原因になることがあります。

甲状腺疾患が関与する場合

  • 甲状腺機能低下症は総コレステロールやLDLコレステロールの上昇、HDLコレステロールの変動を引き起こし、心臓に負担をかけ、心膜液貯留を助長することがあります。

医療処置が原因となるケース

  • 心筋梗塞後や心臓手術後に心膜炎が起こり、液体がたまることがあります。また、放射線治療や化学療法も心膜液貯留のリスク要因です。

特定の薬剤が液体貯留を招くことも

  • 高血圧治療薬のヒドララジン、結核治療薬のイソニアジド、抗てんかん薬のフェニトインなどは心膜液貯留のリスクを高めることがあります。

その他の原因

  • 腎不全に伴う尿毒症は血中に老廃物が蓄積し、心膜炎を引き起こして液体がたまります。透析患者でも心膜炎が起こることがあります。

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