古代エジプト信仰における心の役割と重要性
心の象徴的な位置付け
古代エジプト人は、心が知性、感情、人格の根源であり、死後も機能し続けると信じていました。
死後の審判:マアトの羽との比較
死者の心は、真実と正義の女神マアトの羽と比較して重さが測られました。心が羽より軽ければ、来世への門が開かれ、重ければ永遠の罰が待っていると考えられました。
ミイラ作りにおける心の取り扱い
この信念から、ミイラ化の際には心を特別に保護しました。肺や肝臓など他の臓器はカナベラと呼ばれる壺に入れられましたが、心は体内に残し、ナトロンという塩で乾燥させた後、リネンの包帯で包まれました。
場合によっては、心を取り出して別の壺に納めることもありましたが、基本的には死後の審判に必要とされるため、体内に残すことが一般的でした。
