酸逆流症(GERD)の統計と概要
酸逆流症(GERD)は、胃酸が食道へ逆流することで起こります。通常、胃酸は胃内にとどまり、食べ物の消化を助けますが、逆流が起きると胸やけや食道の炎症を引き起こし、放置すると永久的な損傷につながります。
統計
- ノースカロライナ大学の調査によると、毎年約1,900万人が酸逆流症を患っています。
- この疾患にかかる治療費は年間約90億ドルに上ります。
- 米国国立衛生研究所(NIH)のデータでは、月に1回以上胸やけを経験する人は6,000万人、毎日症状がある人は2,500万人です。
- 妊娠中の女性の約50%が酸逆流症の影響を受け、妊娠中の女性の25%が毎日症状に悩まされています。
診断と症状
酸逆流症は「胃食道逆流症」や略称の「GERD」とも呼ばれます。主な症状は以下の通りです。
- 頻繁な胸やけ
- 食べ物の逆流(げっぷや吐き戻し)
- 嚥下困難や喉に異物感
- げっぷや口内の不快な味
小児のGERD
GERDは主に成人の疾患とされていますが、乳児や子どもにも見られます。乳児のげっぷは一般的ですが、12〜18か月を過ぎても頻繁に逆流し、呼吸困難・食欲不振・体重増加不良がある場合は医師の診断が必要です。
重要性と生活習慣の改善
成人の30〜40%が一生のうちにGERDを経験するとされています。食生活の見直しで症状の軽減や改善が期待できます。
- 酸性の食べ物や果物の摂取を控える
- コーヒー、紅茶、炭酸飲料を避ける
- 一度に大量に食べず、少量ずつ頻回に食べる
食道炎(エソファジティス)
胃粘膜は胃酸に耐える構造ですが、食道は耐えられません。たまに起こる逆流は問題になりませんが、胃酸が頻繁に食道に流れ込むと食道粘膜が傷つき、食道炎となります。
