逆流性食道炎(GERD)とは
逆流性食道炎(GERD)は、胃の内容物や酸が食道へ逆流することで起こる疾患です。胃は消化のために酸を分泌しますが、食道の括約筋が正常に機能すれば少量の酸は問題になりません。GERD患者では括約筋が緩み、過剰な酸が食道に流れ込み、胸やけや灼熱感を引き起こします。原因は多岐にわたり、妊娠や肥満、脂肪分の多い食事、トマトソース、チョコレート、ミント、コーヒー、アルコール、炭酸飲料などが挙げられます。また、食後すぐに横になることや血圧降下薬の服用も症状を悪化させます。
原因
妊娠、肥満などの身体的状態
脂肪分の多い食事、トマトソース、チョコレート、ミント、コーヒー、アルコール、炭酸飲料などの摂取
食後すぐに横になることや特定の薬剤(血圧降下薬など)
症状
週に1回以上の頻繁な胸やけ、夜間の目覚め、5年以上続く場合は要注意
酸の逆流感(げっぷ)
喘息、喉頭炎、原因不明の咳などの二次症状
無症状の場合もあり、食道の細胞変化やバレット食道と呼ばれる前がん状態が見つかることがある
診断
症状の聞き取りと医師による問診が基本
市販の制酸薬で改善しない場合はGERDが疑われ、上部消化管内視鏡検査やX線、CTなどで食道の状態を確認することがある
治療
プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2受容体拮抗薬などの制酸薬が主な薬物療法
食事内容の改善(脂肪・酸性食品の制限)、食後2~3時間は横にならない、体重管理、禁酒・禁煙などの生活習慣の見直しが重要
慢性疾患であるため、治療と生活習慣の変更は長期的に継続する必要がある
