裂孔ヘルニアの主な兆候と症状
裂孔ヘルニア(食道裂孔ヘルニア)は、胃の上部が横隔膜の開口部を通って胸腔に入り込む状態です。多くの場合無症状ですが、症状が出ると胃酸逆流や胸痛、消化不良などさまざまな不快感を引き起こします。
胃酸逆流(GERD)
横隔膜の裂孔が緩むと、下部食道括約筋が正常に機能せず、胃酸が食道へ逆流しやすくなります。その結果、胸焼けや口の奥に酸っぱい味がするなどの症状が現れます。これが裂孔ヘルニアで最も一般的に報告されるサインです。
胸部痛
ヘルニアにより内臓が横隔膜上方に移動すると、胸部に鈍い圧迫感や時に鋭い痛みを感じることがあります。
吐き気・食欲の変化
胃が胸腔へ上がるほど、胃の機能が乱れ、吐き気や食欲不振、逆に過食欲が出ることがあります。大きなヘルニアでは嚥下が困難になることもあります。
呼吸困難
ヘルニアが横隔膜を圧迫すると、息苦しさや喘息様の胸部締め付け感が生じることがあります。ステロイド薬は効果が期待できません。
治療法
軽度の裂孔ヘルニアは症状が出ないことが多く、特別な治療は不要です。症状がある場合は、胃酸抑制薬(制酸剤やプロトンポンプ阻害薬)で対処します。重症例や合併症がある場合は、外科手術でヘルニアを修復することがあります。
