GERD(逆流性食道炎)の胸焼けの主な症状

概要

胸焼けは誰にでも起こり得ますが、食事やインフルエンザ後に一時的に起こる程度です。食事内容や生活習慣に関係なく、ほぼ毎日胸焼けが続き、飲み込むのが困難になるほど強い場合は、逆流性食道炎(GERD)の可能性があります。

症状の特徴

1. 胸焼け(酸逆流)

最も一般的な症状は胸の中央に感じる焼けつくような痛みです。食道の下部にある括約筋がうまく閉まらない、あるいは不要に開くことで胃酸が食道へ逆流し、胸や喉、首にまで広がります。痛みが激しいと心筋梗塞と誤認することもあります。

2. 発症時間帯

約75%の患者が夜間に症状を訴えます。夜間の胸焼けは日中よりも重症化しやすく、狭心症や心不全に似た痛みを感じることがあります。寝具の頭部を4〜8インチ(約10〜20cm)上げる、左側で寝る、上体にウェッジを置くなどの対策が有効です。枕だけで頭部を上げると逆に症状が悪化することがあります。

3. その他の症状

胸焼けに加えて、胃液が喉や口に戻る逆流、嘔吐、腹部の膨満感・吐き気・痛みを伴う消化不良(胃腸症候群)などが見られます。患者の半数以上がこれらの症状を経験しています。

4. さらなる合併症

嚥下障害、喘息様症状、しゃっくり、喉の痛み、声のかすれ、喘鳴、乾いた咳、胸痛なども報告されています。嚥下時の痛みは食道が胃酸で損傷しているサインです。これらの症状は胸焼けと同時に出ることが多いですが、胸焼けがなくても現れるケースがあります。

予防と対策

食事や姿勢が症状を悪化させます。具体的には、重いものを持ち上げる、前かがみになる、仰向けで寝る、辛い・油っこい食事を摂ることです。市販の制酸剤(例:Tums、Rolaids、Maalox)で一時的に楽になることがありますが、根本的な改善には生活習慣の見直しが不可欠です。

  • アルコール、チョコレート、カフェイン、炭酸飲料、ペパーミント、辛い食べ物、トマトなどの酸性食品を控える。
  • 喫煙をやめ、体重を減らす。
  • 1日3〜4回の少量の食事に分け、食後3時間は横にならない。
  • ゆったりした服装を選ぶ。

上記対策で改善しない場合は、医師が胃の運動を促す薬や胃酸分泌抑制薬を処方します。症状が2週間以上続く場合は、消化器専門医(胃腸科)への紹介が必要です。重症例では食道拡張や手術といった処置が検討されます。

胸やけ・GERD - 関連記事