小児の全身性高血圧とは何か
診断と定義
小児の全身性高血圧は、年齢・性別・身長パーセンタイルに基づいて診断されます。血圧が年齢別95パーセンタイルを超えている状態が高血圧とされ、90〜95パーセンタイルは前駆高血圧とみなされます。診断には複数回の測定と追加検査が必要です。
乳児・新生児における高血圧
Family Practice Notebook の基準では、次の血圧を常に超えると高血圧と判断します。
- 2歳未満の子ども:112/74 mmHg 以上
- 生後8日~30日:収縮期 104 mmHg 以上
- 生後7日未満の乳児:収縮期 96 mmHg 以上
小児・思春期の高血圧
思春期・小児の血圧基準は年齢ごとに設定されています。
- 16〜18歳:142/92 mmHg 以上
- 13〜15歳:136/86 mmHg 以上
- 10〜12歳:126/82 mmHg 以上
- 6〜9歳:122/78 mmHg 以上
- 3〜5歳:116/76 mmHg 以上
リスク要因
Nelson 小児科学教科書が挙げる主なリスク要因は以下の通りです。
- 肥満・運動不足
- 高血中コレステロール
- 食塩過多
- 遺伝的素因
- 内分泌疾患
- アルコール・タバコの使用
症状
小児の全身性高血圧は無症状の場合もありますが、以下のような症状が現れることがあります。
- 頭痛・めまい
- 鼻血
- 食欲不振
- 視覚障害
- けいれん
- 心臓や腎臓の機能障害
治療
まずは生活習慣の改善が基本です。
- 食塩摂取の制限
- 適正体重の維持(減量)
- 定期的な運動
症状が重い場合や血圧が持続的に高い場合は、医師の判断により降圧薬の使用が検討されます。
