高血圧治療のための最新ガイドライン
高血圧の基礎知識
高血圧は動脈内の血圧が持続的に上昇する状態で、心臓が血液を全身へ送り出す負荷が増大します。多くの場合、症状は現れませんが、放置すると心不全、心筋梗塞、脳卒中、動脈瘤、腎不全など重篤な合併症を引き起こす恐れがあります。
- 米国では約7300万人の成人が高血圧と診断されており、200万人の子ども・ティーンエイジャーも同様です。
- 診断基準は血圧が140/90 mmHg以上です。
- 約95%は原因不明(一次性)で、残り5%は癌や腎臓病、経口避妊薬の使用などが原因です。
- リスク要因は喫煙、糖尿病、肥満、運動不足、薬剤使用、ストレス、加齢、遺伝、塩分過多、ビタミンD欠乏など多岐にわたります。
- 主な症状としてはめまい、吐き気、倦怠感、意識混濁、激しい頭痛、呼吸困難、不整脈、胸痛、血尿などがあります。
高血圧の治療法
治療は薬物療法と生活習慣の改善を組み合わせることが基本です。個々の反応は異なるため、最適な治療法を見つけるには時間と忍耐が必要です。
マヨクリニックでは、運動やバランスの取れた食事などの生活習慣改善を強く推奨しています。
薬物療法の主なカテゴリーは以下の通りです。
- 利尿薬:腎臓の余分な水分とナトリウムの排泄を促し、血圧を下げます。多くの場合、第一選択薬として処方されます。
- β遮断薬:血管を拡張し、心臓への負担を軽減します。特に黒人患者では利尿薬と併用すると効果的です。
- ACE阻害薬:血管を弛緩させ、血流をスムーズにします。冠動脈疾患や腎疾患を伴う患者に適しています。
- その他:アンジオテンシンII受容体拮抗薬、レニン阻害薬、カルシウム拮抗薬、α遮断薬、α‑β遮断薬、血管拡張薬、中枢作動薬などがあります。
診察・受診のポイント
高血圧は「サイレント・ディジーズ(無症候性疾患)」と呼ばれ、症状がほとんど現れません。年齢が上がるほど罹患率が高くなるため、定期的な血圧測定と健康的な生活習慣が予防に重要です。
診断後は医師の指示に従い、血圧管理のために定期的に受診し、必要に応じて薬剤の変更や追加を行います。
