血圧測定におけるオシロメトリック法の概要と注意点
オシロメトリック法の仕組み
自動オシロメトリック血圧計は、腕や手首に装着するカフ、カフを自動で膨らませる装置、そしてカフと本体をつなぐチューブから構成されます。カフが膨らむと、血管内圧(収縮期血圧)を上回る圧がかかります。カフの圧が徐々に減少し始めると、血液が再び流れ出し、動脈壁が振動します。この振動をカフが感知し、機器はそれを収縮期血圧として記録します。
血流が安定し、振動が止まると、機器は独自のアルゴリズムで波形振幅の傾きが変化する点を検出し、拡張期血圧(拡張期)を算出します。診察室で聴診器を用いる方法とは異なり、音の有無ではなく波形解析によって測定が行われます。
測定時の留意点
同一人物でも測定時間帯や使用する機種により結果は変動します。文献「Blood Pressure and Hypertension」やKaufmannらの「Anesthesia & Analgesia」研究では、年齢や疾患、動脈硬化度合いが測定値に影響を与えることが報告されています。
医師から自宅測定を指示された場合、まず診察室で測定した血圧と自宅用メーターの値を比較し、校正しておくことが重要です。これにより、診察室での「ホワイトコート症候群」などによる偽高血圧のリスクを低減できます。カフのマークは指示どおり上腕の動脈上に合わせ、測定前は5分間安静にしてください。
一部のオシロメトリック血圧計は脈拍の不整脈を検知し、警告を出す機能があります。G.S. Sturgiou の研究(「Journal of Human Hypertension」)では、家庭用血圧計が心房細動のスクリーニングに有用であることが示されています。
