慢性リンパ性白血病(CLL)におけるロッドの概要

慢性リンパ性白血病(CLL)は、倦怠感・発熱・全身倦怠感といったあいまいな症状で現れ、主に高齢者に発症します。50歳未満での発症は稀です。診断は血液検査のみで行われ、全血球計算、末梢血塗抹標本、特別染色が実施されます。必要に応じて骨髄穿刺を行い、病理医が顕微鏡で評価します。

Auerロッド

Auerロッドは、白血球系統の未熟な前駆細胞(芽球)にのみ見られる小さな細胞内包含体です。結晶性またはリソソーム由来と考えられています。芽球は血液塗抹標本で異常として認識され、Auerロッドが存在すれば、その白血病は骨髄系(ミエロイド系)であることが示唆されます。急性骨髄性白血病(AML)や骨髄異形成症候群(MDS)でしばしば観察され、リンパ球系の慢性白血病では認められません。

CLLロッド

CLLに特有の「CLLロッド」は実際には存在せず、Auerロッドとは全く異なります。CLLは白血球数が極端に増加し、最大で血液1µLあたり25万個に達することがあります(正常は4,000〜11,000個)。顕微鏡観察では、増加した白血球は成熟したリンパ球であり、芽球や未熟形は見られません。病理医は、成熟リンパ球の大量増加、芽球の欠如、患者の年齢、臨床症状、骨髄穿刺の染色結果などを総合してCLLと診断します。CLL患者の骨髄は過形成で、リンパ球が大量に産生されますが、血中に放出される前に成熟します。

AuerロッドとCLLの関係

米国臨床病理学会(ASCP)によれば、CLLの標本中にAuerロッドが認められることはありません。したがって、CLLと診断された患者の検査報告にAuerロッドが記載されている場合は、資格を有する血液腫瘍専門医による再検査が必要です。

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