体のpHバランスに影響する要因とは
ウィリアム・ハワード・ヘイ博士(『新しい健康時代』著)をはじめとする多くの専門家は、健康の鍵は体内のpHバランスを整えることにあると指摘しています。人体の理想的なpHはややアルカリ性で、7.3~7.4が目安です。pHが上昇しすぎると「酸性血症」と呼ばれ、心血管疾患や骨粗鬆症、LDLコレステロールの上昇などさまざまな疾患リスクが高まります。逆に適度にアルカリ性に保つことは、健康維持に有益とされています。日常の行動が体のpHに影響を与えることをご存知でしょうか。
食事
- 食事は体pHに最も大きな影響を与えます。摂取する食品はすべてアルカリ性か酸性に分類されます。低GI食品は酸性化を抑え、高GI食品は酸性を促進するとされています。肉類、コーヒー、炭酸飲料、アルコール、加工食品は酸性側へ傾かせます。一方、野菜や全粒穀物中心の食事(いわゆる「糖尿病食」)はアルカリ性pHを保ちやすく、レモンや他の果物も消化後はアルカリ性になるため有効です。豆類や生の葉野菜も優れたアルカリ性食品です。
ミネラル
- 体は常に「恒常性(ホメオスタシス)」を保とうとします。酸性状態が続くと、カルシウムやカリウムといったアルカリ性ミネラルが血液や軟部組織、骨から動員され、pHバランスの調整に使われます。これらのミネラルが不足すると、骨からのカルシウム流出が進み、骨密度低下(骨粗鬆症)につながります。十分なミネラル供給は、酸性化防止に不可欠です。
生活習慣
- ストレスや睡眠不足、過度の精神的負荷は体を酸性に傾けやすく、さらに酸性化を促す行動(不規則な食事や運動不足)を引き起こすことがあります。適度な運動は酸性化の予防に効果的で、アクティブな人は望ましいpH範囲に保ちやすいとされています。逆に座りがちな生活は酸性化リスクを高め、酸性状態が続くと持久力が低下し、運動がさらに困難になるという悪循環に陥ります。研究では、アルカリ性pH(アルカロシス)が持久力向上に寄与することも示されています。
