肝臓嚢胞の症状と治療法

肝臓嚢胞は、肝臓の表面にできる小さな液体で満たされた嚢です。ほとんどの場合、単独で発生し、症状を伴わないことが多いですが、複数の嚢胞が形成される多嚢胞性肝疾患(Polycystic Liver Disease)になることもあります。嚢胞自体は悪性ではありませんが、サイズや数が増えると不快な症状を引き起こすことがあります。

無症状

肝臓嚢胞の約95%は無症状で、日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。嚢胞が単独で小さい場合、肝機能や健康に影響を与えることはありません。

痛み

症状が出る場合、最も一般的なのは腹部の痛みです。鈍い痛みから鋭い痛みまで様々で、右上腹部や肩に放散することがあります。これは嚢胞が出血したり、周囲組織を圧迫したりするためと考えられます。また、痛みと同時に腹部の満腹感を感じることもあります。

腹部膨満(腫大)

嚢胞が大きくなると肝臓が腫れ、腹部膨満感を覚えることがあります。ただし、この症状は比較的まれで、軽度のものが多いです。

治療

ほとんどの肝臓嚢胞は経過観察で問題ありません。症状が出た場合は、嚢胞の一部を切除して液体がたまらないようにする手術(嚢胞減圧術)が行われます。Cleveland Clinicによれば、手術後の再発は極めて稀です。

多嚢胞性肝疾患

多嚢胞性肝疾患では、嚢胞の数が多数になるため症状が重くなることがあります。手術で全ての嚢胞を除去することは現実的でないため、肝移植が唯一の根本的な治療法とされています。

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