しゃっくりの種類と原因 – 神経障害・医療処置が引き起こす長引くしゃっくり
しゃっくりは横隔膜が不随意に収縮し、声帯が閉じることで「ヒック」という音が出る現象です。過度の飲食や早食い、興奮などが主なきっかけですが、神経障害や医療処置が原因の場合もあります。48時間以上続く場合は、健康上の問題が潜んでいる可能性があるため医師の診察を受けましょう。
神経障害によるしゃっくり
横隔膜を支配する神経が損傷・刺激されると、慢性的なしゃっくりが起こります。肺や胸膜の炎症(胸膜炎)や肺炎が原因になることがあります。
中枢神経系の疾患
脳腫瘍、感染、外傷などで中枢神経系が損傷すると、しゃっくり反射が異常をきたし、長時間続くことがあります。脳卒中、多発性硬化症、髄膜炎、脳炎、外傷性脳損傷などが該当します。
化学療法によるしゃっくり
抗がん剤治療中の患者の30%以上がしゃっくりを経験します。特にデキサメタゾンは、嘔吐抑制薬として使用されますが、筋力低下やしゃっくりを誘発することが報告されています。
手術・麻酔に伴うしゃっくり
手術中の気管挿管や腹部手術、臓器の移動などで横隔膜の刺激が増し、術後に空気やガスがたまることでしゃっくりが起こります。全身麻酔は脳への信号伝達を一時的に抑制するため、反射が乱れることがあります。
診断と治療
医師は血液検査、X線、CT、MRI などで基礎疾患の有無を確認します。原因が特定できれば、薬物療法や神経の修復手術などでしゃっくりを抑制します。
