馬栗種子抽出物の作り方と活用ガイド
馬栗(Aesculus hippocastanum)の実や種子から抽出されたエキスは、静脈瘤や痔、スポーツ障害の治療に用いられます。ただし種子は強い毒性を持つため、適切な加工をしなければ絶対に摂取してはいけません。
調製方法
生の馬栗はまず石灰水やレモン汁に浸し、皮をむいて果肉を砕きます。果肉には血管強化成分のエスシンが豊富に含まれ、血行を促進します。種子に含まれる有毒成分エスクリンを除去しなければ、出血や血液凝固の阻害を引き起こす危険があります。エスクリンを取り除いた純粋な抽出物(HCSE)は安全に摂取可能です。市販では、軟膏・チンキ・カプセルなどの形態が一般的です。
軟膏(クリーム)
薬局で販売されている馬栗種子抽出物入りの軟膏は、主に痔の治療に用いられます。痔は肛門周囲の静脈が腫れることで痛みや不快感を伴います。エキスは局所麻酔・抗炎症作用があり、腫れと痛みを和らげます。また、ヨーロッパでは筋肉痛や腱・靭帯の捻挫といったスポーツ障害の緩和にも使用されています。
カプセル・チンキ(液剤)
静脈瘤や蜘蛛状静脈、慢性静脈不全などの末梢血管障害に悩む人は、口服用の馬栗抽出物を摂取することで静脈の腫れを抑え、利尿作用とコラーゲン強化効果が期待できます。用量は医師と相談の上で決めることが重要です。過剰摂取は逆に症状を悪化させる恐れがあります。
