子どもの心肺蘇生(CPR)手順

米国心臓協会(AHA)は、心肺蘇生法(CPR)を「呼吸と胸部圧迫を組み合わせた救命処置」と定義しています。心臓が血液を送り出す機能が停止する心停止は緊急事態であり、CPRは医療支援が到着するまでの数分間、命を救う可能性があります。子どもと大人へのCPR手順はほぼ同じですが、細かい違いがあります。

子どものケア

  • 状況の評価

    まず現場を素早く確認し、自身が危険にさらされていないか確かめます。「大丈夫?」と声を掛け、名前を呼んで反応を確認します。反応がない場合は、すぐに 9‑1‑1(日本では119)に電話し、救急隊が到着するまで2分間はCPRを続けます。子どもが意識不明で呼吸している場合でも、救急要請は必須です。背中や首に外傷が疑われる場合は、背骨を保護しながら慎重に仰向けにします。

  • 気道の確保

    頭をやや後ろに傾け、顎を上げて気道を開きます。指で口や喉を軽く拭き、異物がないか確認します。気道が塞がれていると、CPRは効果がありません。

  • 人工呼吸

    気道が確保できたら、鼻をつまみ、息を吸い込み、子どもの口に密着させてゆっくりと2回、1秒間隔で呼吸を行います。胸が上下するのが確認できない場合は、再度気道確保の手順に戻ります。

  • 胸部圧迫とサインの確認

    呼吸が戻らない場合は、胸部圧迫を開始します。圧迫と人工呼吸の比率は30:2です。片手のひらの付け根を胸の中心に当て、もう一方の手で頭部を支えて後傾させます。胸の深さは子どもの胸の約1/3(約2〜3cm)を目安に、速く均等に30回圧迫し、その後2回の人工呼吸を行います。循環の兆候(動き、咳、痙攣など)が現れない場合は、救急隊が到着するまでこのサイクルを繰り返します。単独の場合は、まず2分間圧迫を行い、その後すぐに119へ電話します。

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