チューブ栄養(経腸栄養)に伴う合併症

チューブ栄養は、口から食事が摂取できない患者に対して、栄養を直接体内に供給する医療法です。短期間の場合は鼻腔からチューブを通し、長期間の場合は胃に直接チューブを留置します。チューブ栄養を行う際には、さまざまな合併症が起こることがあります。以下に代表的な合併症とその対処法をまとめました。

嘔吐・吐き気

  • 原因: 栄養液を過剰に速く投与すると胃が刺激され、嘔吐や吐き気が生じます。
  • 対処法: 投与速度を減らし、患者が耐えられる量に調整した上で、徐々に増量します。

便秘

  • 原因: 栄養液に水分や食物繊維が不足していることが主な要因です。
  • 対処法: 食物繊維入りのフォーミュラを使用し、軟便剤やプルーンジュースを加える。また、水分摂取量を増やします。

チューブ栄養症候群

  • 原因: タンパク質の過剰摂取と水分不足により、脱水、血清ナトリウム上昇、窒素代謝異常が起こります。
  • 対処法: タンパク質量を減らし、同時に水分摂取を増やします。

低ナトリウム血症(低ナトリウム症)

  • 原因: チューブ栄養中に過度の水分摂取やナトリウム補給不足が起こると、血中ナトリウムが低下します。
  • 対処法: 必要に応じて水分摂取を制限し、ナトリウムを補充します。

チューブ詰まり

  • 原因: タンパク質残留物、特定の薬剤、または十分なフラッシュが行われないことが原因です。
  • 対処法: 適切なフォーミュラを使用し、薬剤と混合しない。3〜4時間ごとにチューブを生理食塩水でフラッシュし、必要に応じてチューブ交換を行います。

合併症が疑われる場合は、医療スタッフと速やかに相談し、適切な処置を受けることが重要です。

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