クワシオルコル患者のための食事療法ガイド
カロリーの増加
クワシオルコルはタンパク質不足による栄養失調です。まずはエネルギー源となる炭水化物、脂質、単糖類を少量ずつ増やし、体に即座にエネルギーを供給します。急激に摂取量を増やすと消化不良を起こす恐れがあるため、段階的に導入することが重要です。
タンパク質の摂取増加
炭水化物が安定したら、次にタンパク質を徐々に取り入れます。牛乳・乳製品、卵、豆類、ナッツ、赤身肉、鶏肉、魚などが主な供給源です。特に子どもや乳糖不耐症の可能性がある高齢者には、ラクターゼ酵素を含むサプリメントや乳糖フリー製品を併用するとよいでしょう。
ビタミン・ミネラルの補給
食事が安定したら、欠乏しがちなビタミンやミネラルを医師や管理栄養士の指導のもとでサプリメントで補います。欠乏の種類は個人差があるため、血液検査などで正確に把握し、適切な用量を設定することが不可欠です。
予後と注意点
早期に適切な栄養管理を行えば多くの患者が完全回復します。しかし、成長期の子どもは身長や体重が十分に伸びないリスクがあり、重度の場合は精神・身体的障害が残ることがあります。継続的なフォローアップと栄養指導が重要です。
