足底筋膜炎の治療法
足底筋膜は足の裏にあり、土踏まずを支える重要な組織です。過度の伸展や損傷により炎症が起こると足底筋膜炎となり、特に体重が重い人、ランナー、妊婦、サポートの不十分な靴を履く人に多く見られます。主な症状はかかとの鋭い刺すような痛みです。
薬物療法
- 市販の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)※イブプロフェンやナプロキセンなどを服用すると、痛みと炎症を軽減できます。
- 医師と相談の上、ステロイド注射やイオントフォレシス(ステロイド溶液を皮膚に塗布し、微弱な電流で浸透させる方法)を検討できます。ただし、頻繁な注射は筋膜を弱め、破裂のリスクがあります。
理学療法
- 理学療法士と症状を共有し、足にテーピングを施す方法や、かかと・足首周りの筋肉を強化するエクササイズ・ストレッチを指導してもらいます。
インソール・スプリント
- 市販またはオーダーメイドのインソールを使用して足底に余分なサポートとクッション性を提供します。
- 就寝時に使用するナイトスプリントは、足底筋膜とアキレス腱を伸ばし、朝の痛みを和らげます。
その他の対処法
- できるだけ足を休め、長時間の立ち仕事は避けます。
- テニスボールやゴルフボールで足裏の土踏まずを優しく転がすストレッチや、かかとを段差に乗せてふくらはぎを伸ばすエクササイズが有効です。
- 氷嚢や冷却パックで1回20分程度、1日数回患部を冷やすと炎症が抑えられます。長時間の冷却は皮膚障害の原因になるため注意してください。
手術
- 上記の非外科的治療がすべて効果を示さない場合に、最終手段として手術が検討されます。足底筋膜をかかとの骨から分離し緊張を緩和する手術や、併存するかかと棘の除去が行われますが、足の土踏まずが弱くなるリスクがあります。
