食道裂孔ヘルニア(パラ食道ヘルニア)の症状と対処法
食道裂孔ヘルニアとは
食道裂孔ヘルニアは、胃の一部が横隔膜の食道裂孔(食道裂孔)を通って胸腔に入り込む状態です。そのうちの一つがパラ食道ヘルニアで、胃食道接合部は正常位置にあるものの、胃の一部が食道の横に胸腔へ突出します。
合併症
パラ食道裂孔ヘルニアが横隔膜の開口部に閉じ込められると、血流が遮断され組織が数時間で壊死する恐れがあります。
症状
腹部ヘルニアとは異なり、外見的な膨らみが現れません。症状が出る場合は、激しい胸痛、抗酸剤で軽減しない胸部放散痛、嚥下困難、胃部不快感、胸やけ、嘔吐などがあります。
日常生活での対策
手術が不要なケースでも、症状緩和のために生活習慣の見直しが必要です。食事は少量・頻回にし、抗酸剤や胃酸抑制薬を使用します。症状が改善しない場合は外科的治療を検討します。
診断
医師は胸焼けや胸部不快感の有無を質問し、重い食事や重いものを持ち上げた後に症状が出るかを確認します。肥満や喫煙はリスク因子です。胸部X線やバリウム造影などの検査でヘルニアの有無を確認し、冠動脈疾患との鑑別も行います。
治療法
ヘルニアが閉塞または絞扼状態に陥った場合は手術が必要です。多くは腹腔鏡手術で、3つの小さな切開を行い、カメラと器具で胃を元の位置に戻し、食道裂孔を補強します。
