胃不全麻痺(胃排出遅延症)の診断方法

胃不全麻痺(胃排出遅延症)とは

胃不全麻痺は胃の内容物が正常より遅く排出される状態です。主な症状には胸やけ、吐き気、嘔吐、体重減少、膨満感などがあります。これらの症状は他の胃腸疾患でも見られるため、正確な診断が必要です。

診断に用いられる主な検査

  1. 胃排出検査(ガストリック・エンプティング・スタディ):卵サンドイッチを食べ、1時間にわたり放射性標識や呼気テストで胃から小腸へ移動する速度を測定します。胃不全麻痺の場合、排出が遅くなります。
  2. 胃十二指腸測圧(ガストロデュオデナル・マノメトリー):チューブを胃と小腸に挿入し、食前後の筋収縮の強さと頻度を記録します。主に他の運動障害を除外する目的で行われます。
  3. 上部消化管内視鏡(上部胃カメラ):小型カメラ付きチューブで胃・小腸を直接観察し、狭窄や潰瘍など他の原因を確認します。
  4. 電気胃図(エレクトロガストログラム):食前後の胃の電気リズムを記録し、リズムの規則性や食後の増加があるかを評価します。
  5. 磁気共鳴画像(MRI):非侵襲的に胃の構造と動きを評価でき、放射線被曝の心配がありません。近年、胃運動評価にも応用が検討されています。
  6. 治療方針の検討:診断結果に基づき、食事療法、薬物治療、場合によっては外科的介入などの最適な治療法を医師と相談します。

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