頸椎ヘルニア(椎間板ヘルニア)の治療法とは?

脊椎は椎間板で区切られており、クッションの役割を果たしています。頸椎椎間板は首の部分に位置し、椎間板ヘルニアは中心部(髄核)が外側の線維輪にできた裂け目から突出する状態です。突出した髄核が近くの脊髄神経根を圧迫し、炎症や痛みを引き起こします。治療は大きく保存的治療と手術療法に分かれます。

保存的治療

  • 薬物療法:筋弛緩剤で筋痙攣を抑え、急性期の痛みには48時間以内に温湿布を使用すると効果的です。軽度の痛みや腫れには経口の非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を、強い痛みには処方鎮痛薬を使用します。ステロイド(コルチゾン)を硬膜外腔に注射すれば、強い疼痛の緩和が期待できます。

  • 理学療法:柔らかなマッサージやストレッチで可動域を広げ、痛みを軽減します。首用ブレースや牽引装置を併用すれば、椎間板の回復を助けます。

  • 患者教育:リスク要因や正しい姿勢、日常でできるエクササイズを指導し、再発防止につなげます。

手術療法

  • 保存的治療が効果を示さない場合、手術で神経根や脊髄への圧迫を解除します。手術はできるだけ低侵襲に行われ、内視鏡や顕微鏡を使用します。

    最も一般的な手術は前方頸椎椎間板摘出術(ACDF)です。頸部の前面からアプローチし、ヘルニア椎間板の一部または全体を除去します。その後、患者自身の腸骨から採取した骨移植片を椎間に挿入し、骨が融合するように形状を整えます。必要に応じてプレートやスクリューで固定することもあります。

    後方アプローチでは、椎弓切除術(ラミノトミー)を行い、神経根を覆う骨の一部を除去して圧迫を解除します。

    術後の回復は比較的早く、ほとんどの患者は手術後2日以内に退院できます。痛み止めを必要に応じて使用し、徐々に日常活動を再開します。術後の疼痛は通常2週間以内に軽減します。

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