ナッシュ病(非アルコール性脂肪性肝炎)と食事・運動のポイント
ナッシュ病(非アルコール性脂肪性肝炎)と食事・運動のポイント
米国国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所(NIDDK)の調査によると、米国人口の約2〜5%がナッシュ病を抱えていると推定されています。脂肪が蓄積した肝臓が炎症と線維化を起こし、肝硬変や肝不全、肝がんへと進行する危険性があります。しかし、座りがちな生活を改め、バランスの取れた食事と適度な運動を取り入れることで、症状の進行を抑え、場合によっては逆転させることが可能です。
病態の概要
ナッシュ病は、脂肪肝が炎症と線維化へと進行した状態です。インスリン抵抗性が高まると、肥満や糖尿病、腎臓病などの合併症リスクも上昇します。適切な食事療法と運動は、インスリン感受性を改善し、体重を徐々に減少させることで、病状の悪化を防ぎます。
有効な生活習慣
体重の約10%減少するだけで、ナッシュ病の症状は大幅に改善されます。以下のポイントを実践しましょう。
- 筋力トレーニング中心の定期的な運動を取り入れ、持続的な体重減少を目指す。
- 野菜や果物を豊富に含む低脂肪・低カロリーの食事を心がけ、アルコールと不要な薬剤は控える。
- 食事と運動の両面からインスリン抵抗性を低減し、肝臓への負担を軽減する。
統計と背景
NIH傘下のNIDDKによると、過去10年間で成人の肥満率は倍増し、子どもの肥満率は3倍に上昇しています。ナッシュ病の正確な原因は未解明ですが、インスリン抵抗性が主要な要因と考えられ、肥満や糖尿病、腎臓病などと深く関わっています。ニューヨークの肝臓専門医、メリッサ・パーマー博士は、生活習慣の改善が最も効果的な予防・治療策であると指摘しています。
