買いだめ(物をため込む)への治療法
買いだめ(過剰に物を蓄えること)は、単なる整理整頓の問題ではなく、医学的に認められた疾患です。安全面や健康面でリスクが高まり、日常生活に支障を来すことがあります。根本的な治癒法はありませんが、主に心理療法と薬物療法の二つのアプローチが有効とされています。
研究
不安障害センター(Institute for Living)のデイビッド・トリン心理学者は、買いだめに関する医学的理解がまだ不十分であると指摘しています。研究によれば、買いだめ傾向のある人は、注意や意思決定に関わる脳の深部構造の代謝活動が低下していることが示唆されています。
症状
米国不安障害協会(Anxiety Disorders Association of America)の報告によると、買いだめ者に共通する症状は以下の通りです。
- 所有物を捨てられない、または捨てる際に強い不安を感じる
- 所有物の分類が困難
- 大量の所有物に対する恥ずかしさや自己嫌悪
- 社会的孤立
- 特定の品がなくなることへの執拗な恐怖
心理療法
メイヨークリニックは、買いだめ者に対して心理療法を推奨しています。定期的なセッションを通じて、なぜため込むのかを探り、整理整頓の方法を学びます。個人セラピーに加えて、家族療法やグループ療法も選択可能です。治療の過程で意思決定スキルの向上が期待でき、症状が重度の場合は入院治療の検討も行われます。
薬物療法
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は、買いだめ症状に対して処方されることがあります。SSRIは強迫性障害(OCD)に効果があることが知られていますが、買いだめに対する有効性はまだ十分に検証されていません。
