特発性過眠症(IH)とは?

特発性過眠症(IH)とは

特発性過眠症(Idiopathic Hypersomnia、IH)は、原因が不明な慢性の神経疾患で、十分な睡眠をとっていても日中に強い眠気(EDS)が続くのが特徴です。朝起きるのが困難で、日中に何度も眠くなり、夜間は10時間以上寝ても睡眠が回復しないことがあります。

主な症状

1. 日中の過度な眠気(EDS)

会話中や食事中、運転中など、どんな状況でも眠気が抑えきれず、突然眠りに落ちることがあります。

2. 起床困難

朝起きると頭がぼんやりし、何度もアラームを鳴らさないと起きられないことが多く、睡眠惰性が数時間続くこともあります。

3. 眠りがすっきりしない

長時間寝ても、目覚めたときに疲労感が残り、十分に回復した感覚が得られません。

4. 長時間睡眠

夜間に10時間以上寝ることが普通ですが、過剰な睡眠をとっても日中の眠気は改善しません。

5. 日中の複数回の睡眠エピソード

数分から数時間にわたる眠気発作が日中に何度も起こり、特定の活動と結びついているわけではありません。

6. 認知・情緒的な症状

注意力・集中力・記憶力の低下や、意思決定の遅れが見られます。また、イライラや気分の変動、うつ症状が併発することもあります。

治療法

1. 生活習慣の改善

規則正しい睡眠スケジュールの確立や、睡眠衛生(就寝前のスマホ使用制限、カフェイン摂取の管理など)を徹底します。

2. 覚醒促進薬

メチルフェニデートやモダフィニルなどの刺激薬が、日中の覚醒度を高め、眠気を軽減します。

3. 行動療法

認知行動療法(CBT)を通じて、睡眠パターンの改善や症状への対処法を学びます。

4. その他の薬剤

必要に応じて、抗うつ薬や覚醒促進作用のある他の薬剤が併用されることがあります。

特発性過眠症の管理は、睡眠専門医、神経科医、心理士など多職種が連携して行うことが重要です。早期の診断と適切な治療により、症状の軽減と生活の質向上が期待できます。

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