多眠潜時検査(MSLT)とは?
多眠潜時検査(MSLT)とは
多眠潜時検査(MSLT)は、日中の眠気を客観的に測定する検査です。検査中は、脳波を記録する電極を装着した状態で、最低4回から5回の短時間の昼寝(ナップ)を行います。各ナップでの入睡までの時間や睡眠パターンを評価します。
検査の目的
MSLTの結果が異常である場合、過度の昼間の眠気(過眠症)を特徴とするナルコレプシーなどの睡眠障害が疑われます。また、ナルコレプシーと他の眠気を引き起こす疾患を区別するためにも用いられます。
検査の流れ
検査は、快適で静か、薄暗い部屋に横になり、通常2時間ごとに短時間の昼寝を繰り返す形で行われます。1日のうちに4回から5回程度のナップが実施されます。
検査前の注意事項
- 検査前夜は一晩中起きていること。
- 検査当日は運動、カフェイン、ニコチン、アルコールの摂取を控えること。
検査中の手順
- 横になるたびに目を閉じ、眠りにつくよう指示されます。
- 頭部に装着した電極で脳波を記録し、胸部・脚・顎にもセンサーを取り付けて呼吸や筋活動をモニタリングします。
- 各ナップは最大20分間実施され、20分以内に入睡できなかった場合は技師が起こします。
- 検査全体は約8時間で完了しますが、入睡に時間がかかる場合は延長されることがあります。
- 健康な成人はMSLTで10分以上かけて入睡することが一般的ですが、睡眠障害を持つ人は8分未満で入睡することが多く、入睡が速いほど障害の可能性が高まります。
検査結果の評価
検査終了後、睡眠技師が脳波記録を標準的な睡眠評価基準に基づいて解析・スコアリングします。各ナップでの平均入睡時間(睡眠潜時)を算出し、結果に基づいて医師が睡眠障害の有無を判断します。必要に応じて、追加の検査で診断を確定することもあります。
