一過性脳虚血発作(TIA)の診断方法
一過性脳虚血発作(TIA)とは
一過性脳虚血発作(TIA)は、いわゆる「ミニ脳卒中」とも呼ばれ、症状は一時的で通常1時間以内に消失しますが、最長で24時間続くことがあります。TIAは脳卒中の前兆となることがあるため、早期の診断が重要です。
TIAの主な症状
- バランスが崩れ、突然ふらつきを感じる。
- 足が重く感じ、筋力低下が起こる。
- 体や顔の片側に突然しびれやチクチク感が現れる。
- 言葉がもつれ、発語や理解が困難になる。
- 一時的な混乱や意識のぼんやり感がある。
- 片目の視力が急に失われる、またはぼやける。
診断の流れ
- 既往歴や生活習慣を含む詳細な問診を行い、TIAや脳卒中、心疾患、頸動脈狭窄、高血圧、脂質異常などのリスク要因を評価する。
- コカイン使用による血管痙攣、てんかん、めまい、先兆付き片頭痛、低血糖、凝固異常、代謝性疾患など、TIAと類似する他疾患を除外する。
- 神経学的評価を中心に身体検査を実施。反射、四肢の筋力、バランス、運動機能、認知・意識、言語機能を確認する。
主な検査項目
- 血液検査:凝固系、血糖、電解質、全血球計算などを測定し、必要に応じて追加検査を実施。
- 頸動脈超音波検査で血管の狭窄や血栓の有無を確認する。
- MRIまたはCTで脳の状態を画像診断し、TIAの有無を評価する。
- 経食道心エコー(TEE)で心臓の構造異常や血栓の有無を調べ、心原性TIAの原因を特定する。
- 得られた情報を総合的に判断し、TIAの診断と適切な治療方針を決定する。
