過活動性甲状腺の治療法ガイド
過活動性甲状腺(バセドウ病など)は、甲状腺が過剰にチロキシンを産生することで起こります。原因には自己免疫疾患、腫瘍、炎症、過剰なヨウ素摂取などがあり、主な症状は多汗、急激な体重減少、心拍数の増加、イライラ感や不安感です。治療は原因と症状の重症度に応じて選択されます。
必要なもの
- 放射性ヨウ素
- チロキシン剤(例:レボチロキシン)
- 抗甲状腺薬(例:チロチューロシン、メチマゾール)
- β遮断薬(例:プロプラノロール)
- 甲状腺全摘術(甲状腺切除)
- 血中カルシウム維持用薬
治療手順
医師の指示があれば放射性ヨウ素を服用します。経口投与されたヨウ素は甲状腺に取り込まれ、腺を縮小させます。3〜6か月で症状が改善し、甲状腺機能が低下した場合はレボチロキシンなどのチロキシン剤を継続的に服用する必要があります。
抗甲状腺薬(チロチューロシンやメチマゾール)を処方通りに服用します。軽症例に多く用いられ、過剰なホルモン産生を抑制します。症状は6〜12週間で改善し始めますが、治療は1年以上継続することがあります。症状が安定すれば薬の中止も可能ですが、再燃するリスクがあります。また、心拍数の上昇や不安、発汗を抑えるためにプロプラノロールなどのβ遮断薬が併用されることがあります。
チロチューロシンやメチマゾールは肝障害を引き起こすことがあり、まれに致死例も報告されています。特にチロチューロシンは肝障害のリスクが高いため、メチマゾールが耐えられない場合に限定して使用されます。
抗甲状腺薬や放射性ヨウ素が使用できない、または希望しない場合は手術(甲状腺全摘術)を検討します。手術は稀な選択肢で、甲状腺の大部分を除去しますが、側副甲状腺や声帯への損傷リスクがあります。術後はレボチロキシンの継続服用が必要です。側副甲状腺が除去された場合は、血中カルシウムを正常に保つ薬も併用します。
