失禁治療に用いられる薬剤の種類と効果

失禁は大きく「ストレス性失禁」と「切迫性失禁」の2種類に分けられます。ストレス性失禁は咳やくしゃみ、笑い、運動など腹圧が上がると尿が漏れます。一方、切迫性失禁は頻繁で突然の排尿欲求が現れ、膀胱のコントロールが困難です。これらの症状には、いくつかの薬剤が有効とされています。

抗コリン薬

膀胱の収縮を抑え、容量を増やすことで排尿欲求を遅らせます。主な副作用は口渇、視力のぼやけ、便秘です。

抗痙攣薬

膀胱平滑筋を弛緩させ、切迫性失禁の発作を抑えます。副作用として倦怠感、眠気、不眠、口渇、落ち着きのなさが報告されています。

ダリフェナシン(エネーブルクス)

2004年に米食品医薬品局(FDA)で承認された切迫性失禁治療薬です。臨床試験では、週あたりの失禁回数が最大83%減少することが示されています。主な副作用は便秘と口渇です。

α-アドレナリン作動薬

内括約筋を取り巻く平滑筋を強化し、軽度のストレス性失禁に効果が期待されます。ただし、エビデンスは限定的で、副作用は重篤になることがあります。

抗うつ薬

意外にも、切迫性・ストレス性失禁の治療に用いられることがあります。膀胱を弛緩させ、内括約筋を強化する作用がありますが、心肺への影響、眠気、場合によっては失禁が悪化するリスクがあります。

薬剤選択は症状や体調に応じて医師と相談し、適切な治療計画を立てることが重要です。

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