尿路感染症(膀胱炎)の家庭療法
概要
膀胱炎(尿路感染症)は、主に大腸菌(E. coli)などの細菌が膀胱に侵入し増殖することで起こります。米国泌尿器科学会によると、米国だけで年間約830万人が医師の診察を受けています。早期に発見すれば、数日で自然に治ることが多いです。
原因
女性のUTIの大半は性行為がきっかけとされ、「ハネムーン膀胱炎」とも呼ばれます。大腸菌は本来腸内に常在する無害な菌ですが、尿道へ誤って移動すると膀胱壁に付着し増殖し、炎症を引き起こします。男性での感染は稀で、尿路の閉塞など別の疾患が原因になることが多く、自己治療よりも医師の診察が推奨されます。
症状
主な症状は排尿時の灼熱感、頻尿、尿が濁る、排尿後の痙攣感などです。症状を感じたらできるだけ早く対処することが重要で、1日以内に開始すれば家庭療法でも効果が期待できます。遅れると感染が進行し、免疫だけでは対処できなくなることがあります。
水分補給
感染が初期段階であれば、細菌はまだ膀胱壁に完全に付着していないことがあります。その場合は大量の水分で細菌を洗い流すのが最もシンプルな方法です。1時間ごとに約240ml(8オンス)の水を飲み、24時間続けます。症状が改善すれば洗い流しに成功したと判断できます。
D-マンノース
D-マンノースはクランベリーに含まれる糖分の一種で、膀胱壁への細菌付着を防ぎ増殖を抑える効果があります。初期のUTIに対しては、1日数回の摂取で2日以内に症状が軽減することが報告されています。自然食品店やドラッグストアで「D-マンノース」または「D-マンノースサプリメント」として販売されています。
リンゴ酢
リンゴ酢は膀胱内を酸性に保ち、E. coli が生存しにくい環境を作ります。一般的な使用法は、1杯(大さじ1)のリンゴ酢を240mlの水に混ぜて飲むことです。1日5回まで繰り返し、症状がなくなるまで続けます。効果が出るまでの目安は約3日です。
予防策
- 十分な睡眠とビタミンCの摂取で免疫力を高める。
- 1日2オンス(約60ml)程度の砂糖不使用クランベリージュースを飲む。クランベリージュースには少量のD-マンノースが含まれ、膀胱を保護します。糖分や他の果汁が混ざった「カクテル」タイプは避けましょう。
- 水分をしっかり摂り、尿を頻繁に排出する。
- 女性は性行為後すぐに排尿し、前から後ろへ拭くことで細菌の逆流を防止する。
