糖尿病患者は糖アルコールを摂取できるか?

糖尿病患者が増える中、食品メーカーは炭水化物を減らしつつ美味しさを保つ商品開発に取り組んでいます。その一環として、甘味料の一種である糖アルコール(ポリオール)が使用されています。本稿では、糖アルコールの基本情報と糖尿病患者が利用する際のメリット・デメリット、注意点を解説します。

糖アルコールとは?

糖アルコールは、砂糖の代替として用いられる低カロリー甘味料です。名前に「アルコール」が含まれますが、アルコール飲料に含まれるエタノールとは異なります。消化吸収が不完全なため、エネルギーは砂糖の約半分(糖アルコールは1gあたり約2kcal、砂糖は4kcal)で、炭水化物量も半分程度です。

糖アルコールはどこに含まれる?

糖アルコールは、砂糖不使用や減糖の食品に広く使用されています。代表的な製品は、無糖ガム、アイスクリーム、クッキー、チョコレートバーなどです。栄養成分表示では、総炭水化物の項目に含まれる場合と、原材料名に記載される場合があります。主な糖アルコールはイソマルト、ラクトリトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、キシリトールで、名称は「‑ol」で終わります。

メリット

糖アルコールは砂糖に比べて炭水化物とカロリーが少ないため、糖尿病患者や糖尿病リスクのある人にとって有益です。米国栄養士会誌(2008年4月)に掲載された研究によると、糖尿病患者・非患者ともに、糖アルコールは食後血糖上昇を砂糖ほど大きく引き起こさないことが示されています。

副作用

消化が不完全なため、過剰に摂取すると下痢や便秘、ガス、膨満感、腹痛などの腸管症状が現れることがあります。アメリカ栄養士会は、1日あたりの摂取量を50g未満に抑えることを推奨しています。敏感な方は、まず少量から始め、徐々に増やすと良いでしょう。

考慮すべき点

糖アルコールは総炭水化物の約半分しかカウントされません。インスリン投与量を炭水化物量で計算している糖尿病患者は、総炭水化物から糖アルコール分の半分を差し引いて計算する必要があります。

誤解と注意点

糖アルコールが食後血糖上昇を抑えることは確かですが、1日の平均摂取量が長期的な血糖コントロールに与える影響は明らかになっていません。また、「無糖」表示は炭水化物が全く含まれないことを意味しません。栄養成分表示の総炭水化物欄を必ず確認し、場合によっては脂質やカロリーが元の製品より高くなることもあるため、全体の栄養バランスを見極めましょう。糖アルコールの取り入れ方については、医師や管理栄養士に相談することをおすすめします。

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