乳酸の正常範囲はどれくらいですか?
正常範囲
血液中の乳酸(乳酸)は、通常0.5〜2.0 mmol/Lです。
- 動脈血または毛細血管全血:0.5〜2.2 mmol/L
- 成人:0.5〜1.5 mmol/L
- 小児:0.5〜2.2 mmol/L
- 静脈血漿または血清:0.5〜2.0 mmol/L
乳酸は体内の細胞がエネルギー代謝の副産物として少量産生する弱い有機酸で、ヨーグルトやチーズなどの食品にも含まれます。
乳酸濃度上昇の原因
乳酸濃度が上がると、以下のような状態が考えられます。
- 組織低酸素:心疾患、肺疾患、敗血症などで酸素供給が不足する。
- 腎不全:糖尿病や高血圧、自己免疫疾患などが原因。
- 肝疾患:アルコール依存、ウイルス性肝炎、肝硬変など。
- 特定の薬剤:メトホルミンやナイアシンなど。
- 基礎疾患:糖尿病やがんなど。
- 乳酸アシドーシス:血中乳酸が過剰になる深刻な状態で、放置すると致命的。
乳酸アシドーシスの症状
- 吐き気
- 嘔吐
- 下痢
- 腹痛
- 倦怠感・脱力
- 意識混濁
- けいれん
- 昏睡
診断
血液検査で乳酸濃度を測定し、乳酸アシドーシスかどうかを判断します。
治療
原因に応じた治療が必要です。主な対処法は以下の通りです。
- 静脈内輸液
- 重炭酸ナトリウム投与
- インスリン投与
- 透析
